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| 2004年4月1日 Thu | ４月１日 |
 切符の台紙の地紋は変わったが、さすがに印字までは変えられなかったか。駅の表示やすべての車両のＳマークがＭマークに変えられたが、唯一その日に変えられなかった例かもしれぬ。（自動改札の印字も 営→地 、EI→ME に順次変わるらしい。さすがにそこまでは見られん） 事実は小説よりも奇なり。エイプリル・フール。驚かす冗談を言おうと思ったら、案外シャレにならないことに気づいて思いとどまる。あんなこともこんなこともすべて嘘だったらと思う日。そう帰りの雨だって。 駅で街で、今日から新しい職場とおぼわしき人々を見た。いろいろなことが変わる日。 そうだ。私も正しくは今日から「学生」だ。通信大学に入学式などないので、うっかり過ぎてしまう。自由参加だが、来週のオリエンテーションには出てみようか。 |
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| 2004年4月3日 Sat | ピアズ金沢 |
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11時。４日間のショートステイを終えた親父を迎えに行く。老健に行くのは久しぶり。かつ、いくつもの老健へ行ったことがあるので、つい間違えそうになる。今日まで親父はどこの老健にショートステイにいたんだっけ？ いつもと同じ居室。すでにほとんどの荷物がまとめられていたので助かる。以前は車椅子を積む必要があったが、今はもうない。入所中は老健の車椅子なのでそれは返す。 いつものように、介護師さんと相談員さんに見送られる。 １２時前に帰宅し、母親をのせてまた３人で出る。今日は、金沢区で発足した脳血管障害者の会「ピアズ金沢」の交流会に参加するのだ。会場は、西金沢地域ケアプラザ。懐かしい関東学院大学釜利谷校舎の前だ。 ただし、絶好の花見日和のよい天気。車も多く渋滞気味。 この地域ケアプラザは最近できたのか、かなりきれいな建物だ。 中に入ると、代表の笠井氏を初め、脳血管疾患で障害を負った方が３０人くらい集まっていた。いままで、老人ばかりとか、病人ばかりという場所には何度か訪れたことがあるが、元気な（というのもへんだが）脳血管障害の人ばかりというのは、初めてで、かなり衝撃的。 指定されたテーブルに着くと、事前に申し込んでおいた住所氏名で、参加者各自の名刺が作られて用意されていた。これを交換して交流しましょうということ。こうした心遣いが、この会の趣旨をよく表していると思う。 会はまず、代表の挨拶から。今回は100人くらいの人から、ぜひ参加したいとの希望があったが、市内でも遠かったり、また関東近県からも希望があったとのこと。こうした会が切望されていることが伺える。 また、この会がいま何をしているか、これからどうしようかという紹介。今回は、地域ケアプラザの所長さんや、青葉区の福祉サービス課の人など、行政の人も参加している。 発病後、一定期間が過ぎると、病院でもなく介護施設でもなく、在宅での生活となるわけだが、そうなってしまったときに、職場復帰であったり、社会参加する場所もなければ、そうした相談をする場所もない。そうならば、行政まかせではなく、自分たちで活動の場を立ち上げよう。というのが第一点。 もうひとつ。発病後すぐは確かに入院やリハビリがあるが、退院後のリハビリはだいたい週に１時間程度。ということは、以後の人生の中で病院や福祉サービスを受ける時間的な割合を計算してみれば１％程度に過ぎない。ここから考えて、脳血管障害とは９９％自助努力するしかない病気である。ということ。つまりは、行政や福祉サービスが「なにもしてくれない」という発想を転換すべし。ということ。 その後は、参加者の自己紹介となった。各テーブルごとに同じような程度の障害の人で集められており、１番テーブルは、若くして障害を負った人。本人でなく家族だけが来ている人もいる。17歳で脳卒中になった娘さんをもつお母さん。30歳の弟が障害を持つお姉さんなど。 ２番テーブルは、比較的重い障害を負った方で、多くは家族。３番目は比較的高齢な方。４番目は失語症を負われた方。５番目は発病後10年以上の方。親父が案内された６番目のテーブルは右片麻痺の人。といった具合だ。 いろいろな方の自己紹介を聞きながら思ったことをいくつか。 ・七沢（神奈川県総合リハセンター）でリハビリしたという人が多い。次いで（横浜市）脳血管医療センターの名前も多く聞く。 ・発症後１年以内の家族は、やはり沈鬱で、切実。参加者の誰もがその思いを経験しただけに、共感できる。逆に、数年経った人が快活に見える。なんでも時間の経過が与える影響は大きい。 ・麻痺も軽く歩行も可能な人＝外見上の障害は分からない、が、視野に障害があったり、全身に痺れを感じていたりなどする。と、ゆっくりしか歩行できなかったり、駅の階段などがものすごく怖かったりするとのこと。視覚障害者には白い杖があるが、似たようなアピールはないものか。 ・発症時、なんかおかしいなと思ったら、左(右)手(足)が動かなくなった…と、自覚していた人がいる一方、気づいたら病院にいて「九死に一生を得たんだよ」などと言われた人と、２通りに分かれる。（とはいえ障害の程度との相関はないようだ） ・小さな脳梗塞程度で、すぐに退院しリハビリという人は、社会復帰をめざして、リハビリをしすぎたり、再発してしまったりする人もいる。 ・発症後10年とかたてば、動かなかった手が動くようになるということを、証明してみせてくれた人がいた。とはいえ、すべての人に当てはまるわけではないことは、言うまでもない。 最後に、おなじテーブルの人同士で交流。向かいの方は親父と同じくらいの年齢で、１年前の発症とのこと。１年前の親父を見ているようで非常な親近感を感じる。奥様と母親も会話がはずむ。おなじ経験を共有している人と、共感できる話ができるということが、家族にとっても喜ばしい。（私と同年齢の人は会場には見つからなかった。） |
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| 2004年4月3日 Sat | 富岡総合公園 |
 横浜に長いこと住んでいても、知らないことがある。そうなんだ。この時期この公園には夜店が出るのですか。D-Tribeの塾長Ｄ氏、Ｚ氏、ｒ氏と共に、夜桜お花見。車なのでお酒はありませんが。 |
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| 2004年4月5日 Mon | 桜 総集編 |
 桜という木は、ずいぶんと寡黙な木である。１年の大半は他の木に埋もれているくせに、この時期にだけその存在感をアピールする。 夜風に吹かれて歩いて帰宅する途中、工場の桜がライトアップされているのに気づく。これもこの時期だけのもの。 大船郵便局向かいの芝浦製作所の桜の木には、下から明かりが照らされている。 しかし、写真の資生堂鎌倉工場の桜のほうが照明の当て方が上手だ。さすが化粧品メーカー。22時過ぎにこの状態だったが、23時前には消されていた。ごくごく限られた時間しか見ることができない。 気づけば、道の途中に多くの桜が咲いている。しかし、光に照らされていないと、その美しさも半減。 どんなに美しいものも、光がなければ見えないことを思い知る。  こちらは、とある住宅地。両側に桜並木という場所はどこにでもあるようだが、案外ないものだ。かように見事な場所は他に知らない。場所は…秘密。 今年は、思いもかけず、多くの写真を載せている。なぜだろう。 |
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| 2004年4月8日 Thu | #044 ゆとりの法則 |
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再読のはずだが、日記に見つからない。 本を読むことのいまひとつの効用は、視点の転換を与えてくれるという点だ。べつに今直面している課題に関して、直接の解決をこの本に求めた訳ではないが、それでも、今自分が見えているものと見えていないものが分かったりする。 ゆとりの法則 誰も書かなかったプロジェクト管理の誤解 トム・デマルコ著 伊豆原 弓訳 日経ＢＰ社 2001.11 |
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| 2004年4月9日 Fri | 定点観測 |
いつもの場所へ飲みに行こうとして、久しぶりに通りかかる。そういえばと思い出して、写真を撮ってみた。  （左）１年半前。（右）現在。 乗ってみたいなあ。だ… |
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| 2004年4月11日 Sun | 復活祭 |
 この教会では召天者を覚える日でもある。何周忌などというのにあたる。土曜日に教会へ行って、ほんの少しお手伝いさせてもらった。感謝です。 |
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| 2004年4月13日 Tue | #045 紙婚式 |
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★★★★☆ この著者は初めてだ。超有名な作家とか、よく目にする作家で、気にはなっているものの、一冊も読んだことがない、という作家は多い。村上春樹とか。吉本ばななもそうだな、たぶん。もはや今更という感じが強いので、よほど強烈な誘惑があるか、あるいは何気なく手に取るかのどちらかでしか、そういった作家にめぐり合うことはない。 忙しい土曜日の、ほんの10分間で、この本が偶然に目に入って、ほんとうに何気なく手に取った。 ＊ ＊ ＊ 最近ぜんぜん本を読んでいないのは、ごらんの通り。往復の通勤は「学習の時間」に当てようと奮闘しているのだが、電車の中ではノートをとることもできず、また、レポートを書くほどの資料を広げられるわけもなく、なかなかはかどらない。 そのうち、なんだか調子悪くなってきた。 べつに禁断症状が出るわけではないのだが、本を読んだらすぐに調子が出てきて、われながらびっくりする。 ＊ ＊ ＊ 私って、ホントウに、本を読まないとダメな人なんだなあと思う。私は、本を読まずにはいられないという分だけ、決定的に欠落している部分のある男なのだろうか。いや、人間はすべからく最初からそういった欠けている部分があるからこそ、人は本を読むのだろうか。 ま、どっちでもいいや。今日は早く寝ようっと。 紙婚式 山本 文緒著 徳間書店 1998.10 (角川文庫) 2001.2 |
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| 2004年4月15日 Thu | 『葉桜の日』に死んでしまった |
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鷺沢萠。11日未明に逝去。自宅で死んでいるのを12日深夜にたずねた友人が発見。15日未明の時点では、心不全による急死と報じられたが、同日午後には、首を吊っていることから自殺と見られるとの報。３５歳。 図書館派の悲しい宿命により、手許には一冊も本がない。私の心の中からの引用をするしかない。 「ど〜しよ〜もない」ほど辛いことがあっても、深夜に友人と会ったり、酒を飲んだり、麻雀を打ったり、「私には媒体があるんだから」と言い放ち、生きてこられたのではなかったのですか。 世の中にはどうにもならないひどいことがあっても、それでも人は生きていくのだと、それを書いてこられたのではなかったのですか。 あなたの本を読んで、どれだけ力を得たことか。もうだめだって思ったときに、あなたの書かれた一節を思い出したことが何度あったでしょうか。そうして救われた人がどれほどいたことか。 そんなあなたが、自ら逝ってしまったら、それに助けられた私たちは、どうすればいいのでしょう。 私はまだまだサギサワを読みたかった。10年後も20年後も読みたかった。40歳になっても50歳になっても、まだまだ書くべきことはあったでしょうに。 こころから、ご冥福を祈ります。 鷺沢萠 著作（入手可能分） 鷺沢萠 著作（全） やはり、人は初めから欠けているものがある。それを埋めるために、人は本を読む。 本を書くということが、その欠けたところを見つめていくことであるなら、それを深く強く鋭く見つめた分だけ、欠けている底なしの穴へ落ちてしまうのか。 私たちが本を読むということで得るものは、じつはそれは、作家が死と引き換えにしか得られないものなのか。 |
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| 2004年4月21日 Wed | #046 さいはての二人 |
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追悼再読。 --- 人間は馬鹿な上に、毎日生きていかなければならない。 もし神様みたいな存在がどこかにいるのだとしたら、まったくひどい罰を下したものだ。きっと馬鹿であるという罪にたいして下された罰なのだろう。おまえたちは馬鹿だ、ゆえに生きていかなければならん、と。ずるずるずるずる、ありとあらゆる重くて醜いもろもろのものを引きずりながら、けれど生きていかねばならん、と。 --- （本文より） さいはての二人 鷺沢 萠著 角川書店 1999.12 |
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| 2004年4月22日 Thu | 第１回レポート〆切・夜間スクーリング教材配布 |
 仕事が多忙につき、第１回のレポート提出は見送る。はじめからこんな調子で、どうなるものやら。 ５月１０日から７月２日まで、月・水・金の夜間スクーリングのテキスト類が届く。 時間割を見ると、第一期（〜６／４）は、１時限目が 資料組織演習II、２時限目が 資料組織演習I。第二期（６／７〜）が、１時限目が情報検索演習、２時限目がレファレンスサービス演習。どちらも２時限目のほうだけ２クラスあるということは、毎年１時限目と２時限目が交互に実施されていて、２時限目だけ出席という２年越し（以上？）の学生が多い…ということか！？ |
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| 2004年4月23日 Fri | #047 創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある |
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海洋堂はエライ。いまでは食玩メーカーとして名を馳せているが、もともとは「プラモケイ」屋と知る。 そのプラモケイ屋「海洋堂」店主の自伝的社史。だが、自己顕示的部分が多く、冗長に分厚くなっている。ここいらを上手くそぎ落とすところが、編集者の腕だと思うのだが、強烈な個性の店主＝社長に押し切られたのだろうと、勝手に想像。 創るモノは夜空にきらめく星の数ほど無限にある 海洋堂物語 宮脇 修著 講談社 2003.5 |
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| 2004年4月23日 Fri | 受講料納付 |
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夜間スクーリングの受講料を納付。会社の近くに三井住友銀行があるので、お昼休みに行けた。収納印が押されて初めて、受講票が有効になる。 これで、夜間スクーリングの手続はすべて終了。あとは送付されたテキスト以外の指定テキストの購入のみ。 指定テキストは、会社で借りられそうなものばかりなので、それでまかなうことにする。 ついでに、在学届が必要なので、そのための定額小為替を買う。むむう。100円の定額小為替は手数料10円かかるのか。 在学届を日本育英会（現・日本学生支援機構）に出すと、返還中の奨学金が在学期間だけ返還猶予される。 |
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