★★★★★
先日、「最長片道切符の旅」取材ノートという本がでた。氏が初めて執筆を意図して旅行した「最長片道切符」の旅について、旅行中に記したメモ帳が出てきたとのこと。これをまとめて出すらしい。
すなわち、宮脇文学もテキストとして読まれるといういわば「古典」となったということを意味する。
氏の第一作、時刻表２万キロを再読。
しかし昭和５１年の国鉄のなんと重厚なことか。出てくる路線のほとんどが今はない。出てくる長距離列車の大半が今はない。
この国の出来事であるにもかかわらず、一種の「ユートピア」の物語のようだ。
子供の頃読んだとき、大人になったら宮脇氏のように、金曜日の夜に「どの夜行列車に乗るか」と思案して旅立つ姿を想像したものだが、いまや「夜行」がない。
やはり、ユートピアの物語だったのだ。
（＊手元にあるのは 角川文庫版）
|
ガーベラ
教会の向かいの路地に、丹精に植えられたのは。 スイートピーですね
司会