| 2004年3月28日 Sun | 谷中墓地〜上野公園 家族４人でお墓参りへ |
２年前のお彼岸。父親の発病３日前。０２年３月２４日に花見がてらお墓参りへ行ったのだが、それが発病前の父親と家族４人で出かけた最後の機会であった。 |
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| 予約こそしなかったものの、久しぶりに家族４人で食事が出来るのだからと、池之端の鰻屋さんに入る。車を止めるところに難儀するのを覚悟していたが、隣の提携駐車場に誘導してくれて事なきを得る。 開店直後にお店に入れたのですぐに席につけたが、花見客も多く、すぐに店内はいっぱいになる。 店頭では花見用の弁当まで売っているほど。 不忍池の桜は、まだ満開には早いが、一部の木で５分から７分というところ。今年は開花は早かったが、やはり雨など寒い日が続いたので、満開になるまでが遅い。今週末が見ごろと言われていたが、来週末でも充分だと思う。 |
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| 鰻屋さんをでて、不忍通りを北上。そういえば、会社のそばにも不忍通りが通っていて春日通りと交差しているが、上野でもこの両通りが交差している。不忍通りが根津・千駄木・駒込をとおってぐるっと回っていることには、最近になって気づいた。 根津の駅前を右に曲がって言問通りへ入るが、これはちょうど、上野駅から父親の家へ行くバスどおり。かつては都内初のトロリーバスが通っていたところと聞かされる。不忍通りには都電も走っていたわけで、根津の交差点を曲がるトロリーバスは、都電の架線をくぐる必要があるため、車掌がトロリーを降ろして走ったという話。 （都内初の上野〜亀戸〜今井間のトロリーバス１０１系統は、昭和２７年運行開始。昭和４３年９月に廃止と知る。以降は２６系統今井行のバスとなって、それには私も乗った覚えがある。現在では、上野〜亀戸駅、亀戸駅〜今井の２系統に分断されている。） 今までは車で来ることなど思いもしなかったので、このあたりを運転するのはもちろん初めて。思ってはいたが、言問通りが思いのほか狭い通りであることを思い知る。この通りはいつも渋滞しているが、走り始めたら、歩くのと違って、あっというまにいつもの場所を通り過ぎてしまう。お寺の手前で父親を降ろして、車は瑞輪寺の前の広い通りへ止めておく。裏道を歩いていたときに見つけた桜の写真を１枚。 |
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| 再度車に乗せて、しばらく上野周辺を散策する。言問通りをさらに北上すれば、寛永寺陸橋でＪＲ線を渡り、入谷あたりへ降りてくる。すぐの信号を右折して、鶯谷駅へあがる。いつもの芸大の前の道へ…と思ったが、その道は一方通行。父親はもちろん、私たちも歩いてしか来たことがないので、そういった思い違いもおこる。
曲がれずにまっすぐ、ちょうど芸大というか、国立博物館の敷地の裏道を行ったら、上野中学に出た。ここも父の出た学校。 その隣が、最近できた、国際こども図書館。石造りの立派な３階建ての建物があり、その前にしばらく車を止められたので、妹と母親だけが見学してきた。 父によれば、父親が高校４年生の時（当時の上野高校では３年で卒業した後でも、補習科という学籍があって、現在でいうところの予備校の役目を果たしていたらしい）、国会図書館上野分館の閲覧室に通ってきていたとのこと。 子ども図書館が新しく出来たのは知っていたが、当時の建物をそのまま生かしたということまでは知らなかった。 （あとからちゃんと調べたら、この建物は、日本初の国立図書館である「帝国図書館」として明治３９年に完成。その後昭和４年の改修を経て、昭和２３年に国立国会図書館となった。翌年から国立国会図書館上野分館として開館しており、父親が通ったのは、まごうことなきこの建物の３階の閲覧室であった、ということが確認された。） 車を離れるわけにはいかなかったので、致し方ないが、私も中を見ておけばよかったかな。 国際子ども図書館の隣は、芸大の黒田記念館。その道路を挟んで隣が、京成の旧動物園博物館駅。向かいが東京都美術館と旧音大の上野奏楽堂。この芸大の前の道を出て、谷中の伯父の家へ。 |
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 伯父と伯母は、老健入所中にお見舞いに来てくださったことがあったが、そのときは入れ違いになってしまったので、２年ぶりにお会いする。低い椅子を借り、框を上がらせる。仏壇へ手を合わせて。。小一時間で伯父宅を辞する。電話や年賀状などで現在の様子を伝えてはいたものの、どのくらいまで回復して、今どんな状態なのかは、やはり会ってみないと。それだけでも、今日は連れてこられてよかった。 |
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帰りは、さきほどの寛永寺陸橋を再び渡って、入谷インターから首都高。同じように台場から湾岸線で磯子まで帰る。まだ早い時間であったので、１時間程度で戻ってこられた。 |
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