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| 2003年3月2日 Sun | 去りゆく３月追いかけて… |
 深夜の電車を止めた大雨もあがり、晴天の日曜日。庭の沈丁花も花を開いた。週末毎の家庭内引越もなかなか終わらず。月曜日にとどめの工事（リビングの床のワックス塗り）が待ち構えているとのことで、土曜日は母親と２人でリビングの家具の配置をやり直す。 やれやれと思ったところに、老健から電話。親父の躾（というのか？）に関するたしなめ（というのか？）の要請。食事が足りないらしく、テーブルの隣の方の残したものまで欲しがるので、大盛りに変えたとか、食事の時に配膳されるお絞りを部屋に持ち帰ってしまうのを止めさせて欲しいとか。とか。 もうすぐ１年なのだし、それは早く家に帰したほうがよいというサインなのかもしれないけれど、もう少し、もう少しだけ待っておくれよ…。 ＊ ＊ ＊  日曜は第一主日だったので、聖餐式。１月は入院中だったし、先月は忙しくて教会に行けず、授洗後初めての第一日曜日なわけで、初めて聖餐にあずかることができた。感謝。雨が空を綺麗にして、富士山もきれいに見えた。写真は戸塚の丘の上にある教会の窓から。 ＊ ＊ ＊ そうですか。今年の高校の卒業式は２８日だったのですか。ありゃ。校長先生をはじめ、おやめになられる先生が…。 ＊ ＊ ＊ 結局「ラスト・プレゼント」は見逃す。早くDVD出ないかな。「春の日は過ぎゆく」のＤＶＤは見つけて買えた。 とはいえ、あの日以来、ＤＶＤは封印に近い状態。この１年で買ったのも３〜４枚あるし、友人から借りたのもまだ見られず。 |
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| 2003年3月3日 Mon | 追悼 宮脇俊三氏 |
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宮脇俊三氏が２月２６日に亡くなられたことが報じられた。（毎日新聞）。７６歳。 氏の著作、特に「最長片道切符の旅」（文庫）（広尾から枕崎まで、全国を一筆書きでもっとも長いルートの切符を買い、３４日間かけて乗り継いだ旅行記）「時刻表２万キロ」（文庫）（国鉄の全路線を乗りつぶした鉄道旅行記）の２冊は、鉄道ファンのバイブル的存在。私が読んだのは小学生時代だったが、氏の本を読まなかったら鉄道好きにはならなかっただろうし、電車に乗って紀行文を書くこともしなかっただろうし、「Platform」だって「Passage」だって生まれ得なかったに違いない。 中央公論社の編集者として活躍されたが、定年を前に常務取締役であったにも関わらず退職され、紀行文作家として歩まれた。 作家の奥野健男氏とは、幼馴染みであり、また、横浜市企画調整部長として高度成長期の横浜の街づくりに尽力された田村明氏とも親交が深かったことが知られている。 心からご冥福をお祈りします。 全著作（発行日逆順） 入手可能分のみ（発送時間順） |
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| 2003年3月4日 Tue | #032 批判的想像力のために |
| 批判的想像力のために グローバル化時代の日本 テッサ・モーリス＝スズキ著 平凡社 2002.5 | |
| 2003年3月5日 Wed | 滅びのモノクローム |
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去年の日記に書いたように、乱歩賞は投稿である。その位置付けを踏まえておけばよいのだが、ベストセラーとか「このミス」とかになったりして、はてまた映画にまでなったりすると、「もっと上質なモンがあんだろ〜」という気にさせる。篠田節子がミステリ（つうかエンタテイメント）から足を洗った(!?)のは、やはり残念か。 （こんかいは満場一致だそうだが）賞を取っただけの「モノ」はあるとおもう。足りないのは「書き方」であって、 登竜門と位置付けて、今後この作者が「ミステリ作家」となりうるのかどうかを判断するには、「モノ」（＝つまりプロットというか、ネタですな）の良し悪しで判断するのではなく、作者が次もネタを持ちうるかどうか、ネタを料理できるかどうかだと思う。 滅びのモノクローム 三浦 明博著 講談社 2002.8 |
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| 2003年3月6日 Thu | #033 カカシの夏休み |
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重松清はきちんと「現代」と向き合う小説家だと思う。現代の倦んだ社会を、絶望だけで描くのではなく、今日を生きる日常の視点から、鮮やかに描き出す。そしてそれは、きちんと「私」の日常にもつながっている。 カカシの夏休み 重松 清著 文芸春秋 2000.5 |
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| 2003年3月6日 Thu | めずらしいこと |
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最近気付いたのだが、都内へ営業の仕事で出かける友人S氏と、同じ時間帯の湘南新宿ラインに乗っているらしい。彼は月曜と木曜日にSSLで新宿や池袋へ出かけるそうだが、先週はお互いに１本前とか１本あととかに乗っていることをメールでやり取りしてビックリ。 ということで、今週の月曜は連絡を取り合って、同じ電車に合わせて見た。私は大船から、彼は横浜から乗り、一緒に池袋まで。週末に、それも車でしか会わない友人と、同じ電車に乗るというのも、とても面白い経験。 木曜日は特に連絡は取らなかったので、すっかり忘れていたのだが、横須賀線西大井で人身事故発生で、横浜駅で諦めて連絡階段を上がったら、ちょうど降りようとしたS氏とばったり出くわした。東海道は混んでいたので、振替券を貰って一緒に品川まで京急で行った。これもまた面白く。 木曜日の夜は、この２週間私が格闘しているプログラムを作られた、昔お辞めになった先輩と２年ぶりの飲み会だった。 |
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| 2003年3月7日 Fri | #034 時刻表２万キロ |
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宮脇氏の本は、ほとんど読んでいるはずなのだが、手許にはわずかしかない！と思って、報じられた晩にｂｋ１で文庫を３冊も衝動買い。私が頼んだときは「２〜３日」だったのにもう「取寄せ」になっているところを見ると、同じように再読を望んだ人が多かったということか。 届いた箱を開けたそばから、パラパラとめくっているあいだに、ぐいぐい引き込まれて、そのまま朝まで読み通してしまった…。 この本も、読んだのは小学生だったはず。今読み返してみると、昭和50年ころから昭和52年に国鉄完全乗車を成し遂げたまでの旅行記である。 読んだ頃は、各地の路線の様子など想像するしかなかったのだが、高校生の頃へ出かけた、氷見線だとか九州の各線の駅々が甦ってきておもしろい。とはいえ、氏の乗られたときと、私が乗ったときとでは10年以上も隔たりがあるので、「昔はよかった」的なところが多い気がする。 北海道の各線も今は無いし、筑豊地区のこまごまとした路線もいまやない。北海道石勝線が未開通（確か昭和54年の新線）なのはなんとなく覚えているが、中央線のみどり湖がまだつながっておらず、辰野まわりなのには驚いた。 忙しい会社勤めを縫って、金曜の夜行で出かけ、週末や祝日だけで乗りつぶすことにはあこがれる。今からでも遅くない、私もそれに習って…と思っても、当時と異なり格段に夜行列車の本数がない。結局、昔はよかったってことになってしまうのだ。 時刻表２万キロ (角川文庫) 宮脇 俊三〔著〕1984.11 時刻表２万キロ (河出文庫) 宮脇 俊三著 1980.6 |
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| 2003年3月8日 Sat | OB飲み会 |
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なんだか最近、懐かしい人にこれでもかというくらい再会する。先月の結婚式では、久しぶりに大学時代の友人らに再会したし。 とういわけかなんだか、中学高校時代のOB飲み会。懐かしい話でもりあがって、久しぶりに飲みまくって、始発までいたけれど、それでも抜けないくらい飲んだ。 |
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| 2003年3月10日 Mon | #035 老人介護とエロス |
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介護の地平がいまここからひらけていく 人間はうまれてから「する」ことで生を獲得していく。うまれたばかりの赤ん坊は、ただそこに「ある」だけであり、なにかをする、できるようになるということを習得していくことで、なにかを「する」という生き物になる。老いるという現象は、「する」生き物が再び「ある」生き物へ回帰する課程であると説く。 以前に書いたことがあるが、老人施設へ行くと、自らの時間の流れと、彼らの時間の流れをあわせられない「あせり」のような感じがつきまとい、非常に疲れる気がしていた。本書を読んであらためて考え直してみれば、それは「する」という視点から眺めていたせいであり、（父を含めてだが）老人はただそこに「ある」のにもかかわらず、「する」生き物として見ようとしていたせいと気付く。 敷衍してみれば、たとえば（自らは経験がないが）保育園や託児所などへ行ってみたと想像する。その場にいる子供らが、なにもせずそこにいるだけなのを見て、彼らは何もしていない…とあせるだろうか？ そんなことは思わないのと同じで、老人施設に「いる」だけの人たちに、彼らは何かをしていないとあせること自体が錯視と気付かされる。 子供をとりまくさまざまな問題が表出しているが、それは子供に「ある」というフィールドを用意してあげられずに、一日も早く「する」（生まれたときから英会話！？）というフィールドに引きずりだしているからとも、本書は説く。子供の時代に充分に「ある」（＝そこにいるだけでよい）という環境でなければならないのだという。 「歳と共に誰もが子供へ帰っていくと、人は云うけれど それは多分嘘だ」という唄があった。おそらくそれはその通りだ。老人を子供と同じに扱ってはいけない。けれども、子供と同じ「ある」という状態に解体していくのは本当だ。異なるのは、その人は一度「する」人であり、その「する」「できる」を一つ一つ還していく、その精神的な葛藤であろう。 ところで、近代医療という言葉がある。人を見ず、学問的な病名だけに執心されている現在の医療を批判した言葉であろう。それと同じに、介護保健後の介護も「近代介護」に成り下がりつつあるとも本書にある。いくら点数化計量化したところで、介護とは「ある」をめぐる環境の構築に他ならないのだから、人と人との関係の構築と不可分なわけで、全国規模で展開しようとした介護会社が頓挫したのは、きわめてまっとうだったとある。 自らの介護体験は、序盤の１年をすぎ、これから在宅介護という新しい始まりを迎えようとしている。そうした中で、これまでの漠然とした不安や誤解をとりはらい、あらたな地平を開いてくれた待望の一冊であった。 老人介護とエロス 子育てとケアを通底するもの 三好 春樹著 芹沢 俊介著 雲母書房 2003.3 (上記文章を文言一部修正の上、bk1書評に投稿したところ、今週のオススメ書評にセレクトされました。３月21日追記) |
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| 2003年3月11日 Tue | 冬の朝は富士山を探して |
 昨年も載せたが、今年も久しぶりに車窓から見たので。やはり２階建ての２階からとるのがよろし。 |
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| 2003年3月13日 Thu | #036 太陽待ち |
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辻仁成はこれでいいんだと思う。これがいいんだと思う。 太陽待ち 辻 仁成著 文芸春秋 2001.10 |
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| 2003年3月16日 Sun | タイヤ交換 |
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Ｄ氏が懇意にしているスタンドでタイヤ交換。去年暮れから、スリップサインこそ出ていないものの、側面のクラックが多く、そろそろ交換と思いながら、数ヶ月過ぎてしまった。集まったＴ氏とＴ氏にも手伝って頂いて、Ｄ氏と４人で交換作業をする。２時間ほどで終了。 雨にぬれた路面を走って帰ってきたが、やっぱり、新しいタイヤは違う（気がするだけ？） 来週末はどこかへ走りに行く！？ |
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| 2003年3月17日 Mon | #037 Ｉｎ・ｐｏｃｋｅｔ ２００３年２月号 |
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今月も、新しいのを買って持っていって、前の月の号を持ち帰って読む。特集は「高村薫 全面改稿『マークスの山』を語る」。そうか。まだ「改稿」があるなあ…。「照柿」も？ それよか、去年なくなられた鮎川哲也を偲ぶ会の様子が、島田荘司によって書かれている。 Ｉｎ・ｐｏｃｋｅｔ ２００３年２月号 講談社 |
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| 2003年3月17日 Mon | ２ドア３ドア４ドア６ドア |
 大崎から新宿までの埼京線のホームには、２ドア、３ドア、４ドアと、場所によっては６ドアの車両が止まる。SSLの２階から何気なくホームを眺めていて気付いた。写真は渋谷駅。恵比寿もこれと同じ。大崎は「２ドア 10両」「３ドア 10両 15両」「４ドア 10両11両15両」「６ドア 10両」の４種類のシールが貼ってある。新宿はさらに複雑というか親切というか、黒・赤・黄・青・緑の５色のシール。次の電車がどの色の位置かは、電光掲示を見ること。バラエティに富んでいるといえば聞こえはいいが、ただただヤヤコシイ。 さて、これら全部思い浮かべられるだろうか？ (1)２ドア10両は２階建てですな。(2)３ドア10両と３ドア15両は同じ形式１種類しかなかろうか？ (3)４ドアの１種類は10両と15両があるが、(4)10両だけの形式もあってそのうち中間の１両だけが６ドアだね。(5)11両でやってくるもう１種類の４ドアがあって…。あ、(6)６両編成の４ドアというのも来るのか？ ＊ ＊ ＊ まあ、帰りもSSLだったのだけれども、21時40分頃の池袋１番２番ホームは面白い。片や、大宮・上尾・桶川・北本・鴻巣・熊谷・深谷・本庄と停車して高崎まで行く「あかぎ11号」。こちらは、新宿・渋谷・恵比寿・大崎・西大井・新川崎・横浜・保土ヶ谷・東戸塚・戸塚・大船・北鎌倉・鎌倉・終点逗子のＳＳＬ。こちら池袋〜逗子は約66キロ足らずで、終着は22:54。あちらは池袋〜高崎間約97キロだが、そこは「特急」、高崎終着は23:07。 |
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| 2003年3月17日 Mon | 「見まもる会」と「想う会」 |
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明日にも戦争がはじまるかもしれぬというのに、騒動は続く。そのままなにもしないというのが、最善とは思えぬが、協議の上静観を決めたということと、なにもしないということは違う。 強制捕獲して流氷で閉ざされたオホーツク海に連れて行こうとするのと、餌付けするのとは、どうしても首尾一貫しているとは思えぬ。 |
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| 2003年3月19日 Wed | #038 帝都東京・隠された地下網の秘密 |
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禍々しい「都市計画」 これでもいちおう土木系の大学出身なので、近代の都市計画などの講義を聴いたことはある。本書を読んで思い起こせば、大正から昭和にかけての東京（すなわち帝都だが）の都市計画については、概念的な論にとどまっていて、しっかりその歴史や経緯を把握しきれなかったような思いが残っていたことに気づかされる。 この本の内容を全て荒唐無稽とするつもりはないが、かといって、全てを肯定できそうもない。戦後50年はとうに過ぎ去り、この国に口をはばかられるヒミツなどありはしないと勝手に思っていたが、「前世紀の遺物」が今もなお残っているのは確実なようだ。 折りしも20日木曜日には、"帝都"高速度交通営団の最後の路線となる(かもしれない)「半蔵門線」の水天宮前〜押上間が開業したばかりだ。 なお、こうした本にほんの少しでも興味をもたれた方へ、老婆心ながら。本書は入手不可になったら最期、二度と手に入らなくなることうけあいであるし、図書館とていつまで所蔵しているかわかったものではないので、「24h」の表示のあるうちに、お手許にお買い求めなさることをおすすめする。 帝都東京・隠された地下網の秘密 秋庭 俊著 洋泉社 2002.12 |
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| 2003年3月20日 Thu | 開戦当夜・介護当夜 |
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おそらく、2003年３月20日は、イラクへの開戦の日として歴史に残る日であろう。 しかしながら、そうした中にあっても、市井の日常というのは存在するわけで、戦場から遠く離れたこの地では、普段と変わらない日々が続く。 昨年末に２泊したのに続いて、今晩から父親が一時帰宅している。24日で発病から１年経過するのだが、住宅改装も終わり、本格的に在宅を検討し始めたところ。まずは、２泊の外泊で様子を見ようということになった。 まだまだ片付けも終わっておらず、ベットも借りていないのだが、とりあえずの一時帰宅である。 我が家の家庭史においても、記録すべき日となった。 |
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| 2003年3月21日 Fri | 聞くとするのは大違い |
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なんでもそうだけれど、アタマでわかったつもりになっていて、実際に行動してみてその大変さを身にしみることが多い。 プログラムを作る仕事は、モニタとキーボードを媒介として、情報と情報の関係を操作しているにすぎないわけだから、仕事の最初から最後までアタマの世界、というか観念の操作の世界に終始してしまう。だからうっかり、世の中全てを観念で捉えてしまいがちで、ネット依存症などはその最たるもんだ。 とはいえ、実際に体験したこと以外は日記には書けないもので、母から聞かされる父の様子などは、自らの体験に基づかないのでなかなか書くに至らない。このあたりに、観念と実相の境界があるのだろうか。 まえおきはさておき。 寝ている時でさえ、気を許すことは出来ない。家庭内にほおっておけない人がいるというのは、こんなにまでも神経をつかうものか。端的に言って「おちおち昼寝もできない」である。 おそらく、子供をもったらこんな感じなんだろうなあと、実感する。結婚もしていないのに、子育てノイローゼの気持ちが（少し）わかるというのもなんだか。それに耐えられず、午後から買い物に出かけてしまったが、これからそれが続くと思うと…。 それにしても、つききりで声をかけ、なだめ、すかして、身体を動かさせる母親の情熱(?)はどこから来るのだろうか。私なんぞは「第一当事者じゃない」とか勝手に決め込んでいるというのに。やはり、先日の書評ではないが、男はどうしても「する」の世界にどっぷりと漬かっているようで、それに比べて「母」というものは「ある」をしっかり捉えられるのだろうか。 （教育はしたと思うけれど）決して子育てをしなかった父の子だから、おあいこか？ いや、冗談です。 家の中では車椅子を用いないことにしたので、なんでも歩行である。老健内で使用していた車椅子が合わなかったのか、背骨が大きくゆがんでしまっていて、まっすぐ立てていない。四点杖をついてもおぼつかず。つききりで歩行しないとならず、見守りなんて遠い遠い先の話か。少し前にはできたのに退化というか老化というか、後退していることは確実。 般化ができないのは相変わらず。 結局なんにしても、やってみないとわからないことばかりだし、毎日毎日毎日毎日続くことなんだよな。子育てだって介護だって「生活」だ。そんなアタリマエのことを、ようやく体感した祝日。 |
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| 2003年3月24日 Mon | #039 天国への階段 上 |
| 天国への階段 上 白川 道著 幻冬舎 2001.3 | |
| 2003年3月25日 Tue | #040 天国への階段 下 |
| 天国への階段 下 白川 道著 幻冬舎 2001.3 | |
| 2003年3月25日 Tue | #041 Ｉｎ・ｐｏｃｋｅｔ ２００３年３月号 |
| Ｉｎ・ｐｏｃｋｅｔ ２００３年３月号 講談社 | |
| 2003年3月26日 Wed | #042 エンブリオ |
| エンブリオ 帚木 蓬生著 集英社 2002.7 | |
| 2003年3月27日 Thu | 桜開花 |
 この日、横浜で桜の開花宣言が出された。警察学校正門前の桜は、なぜか早咲きでもう満開。
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| 2003年3月28日 Fri | #042 レコレコ Ｖｏｌ．５（２００３／３−４） |
| レコレコ Ｖｏｌ．５（２００３／３−４） メタローグ 2003.3 | |
| 2003年3月29日 Sat | 居宅介護住宅改修費申請 |
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すでに終わった工事のうち、介護保健で負担してもらえる住宅改修費の申請のため、事前・事後の写真をまとめる。 今回の工事をして下さった大工さんに頼んで、介護保健でおりる部分だけの請求書と領収書を分けてもらった。具体的には、トイレの段差解消と手すり取り付け、浴室の敷居の撤去と手すり取り付け、玄関の手すり取り付けである。 申請にはこの他に、ケアマネージャの「理由書」が必要なのだが、現在入居中の老健のCMは書いてくれないという。「居宅」の改修費を「入所」している施設のCMが書くわけにはいかないということらしい。発病→老健入所→住宅改修→在宅介護 というのが一般的なコースだろうと思っていたのだが、現在入所中の老健では、CMに住宅改修の理由書を依頼されたことがないとのことだ。 結局は、「在宅介護へむけての一時的な入所施設」というのはタテマエだけなのだろうなと感じた。 もう一つ言えば、いきなり明日から在宅介護、なんていうのはドダイ無理な話だ。それを踏まえて、老健入所中の週末だけ数回一時帰宅させて、様子を見ながら在宅にしたいと思っている。ところが、介護保健で介護用ベッドなどを「介護保険福祉用具貸与」したいと思っても、「現在入所中」なので貸与は受けられないのである。タテワリというかなんというか、どうしたらよいのか！と声を荒げてしまいたい。 結局、区役所の福祉サービス課の方が理由書を書いてくださることになった。ただし、実際の費用給付は福祉サービス課ではなく保健年金課とのこと。申請書はそこへ出すのだそうだ。 |
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| 2003年3月31日 Mon | #044 日本語のうまい人は英語もうまい |
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毎年父のもとに年賀状が届く方から、この本の上梓のハガキが届いていた。父の上司もしくは同僚だった方と思う。 日本語のうまい人は英語もうまい (講談社＋α新書) 角 行之〔著〕 2003.3 |
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